耐震等級とは
耐震等級とは地震などの力に対して、家の倒壊等のしにくさを1~3の等級で表示した制度。2000年に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律」によって、耐震性をわかりやすくした表記です。
等級は1~3に分かれており、それぞれの等級に定められた力に対して損傷防止、倒壊等防止という2つの目標を達成できているかどうかが評価されています。では、等級の区分についてひとつずつ解説しましょう。
等級は1~3に分かれており、それぞれの等級に定められた力に対して損傷防止、倒壊等防止という2つの目標を達成できているかどうかが評価されています。では、等級の区分についてひとつずつ解説しましょう。
耐震等級1
耐震等級1は極めて稀に(数百年に一度程度)発生する地震による力(建築基準法施行令第88条第3項に定めるもの)に対して倒壊・崩壊等しない程度。また損傷を生じない程度とされています。ここでいう数百年に一度程度の地震とは、東京を想定した場合で震度6強~7に相当しています。また耐震等級1は、建築基準法上の耐震基準を最低限満たしたものです。
耐震等級2
耐震等級2は耐震等級1でいわれる力の1.25倍の力に対して倒壊、崩壊等しない程度、あるいは損傷を生じない程度とされています。耐震等級2以上の住宅は長期優良住宅として認められます。また国が進める災害時拠点強靭化緊急促進事業によると、体育館や学校、病院など、災害時に避難所や被災者の対応が必要になる施設は、新築の場合耐震等級2以上が必要です。
耐震等級3
耐震等級3では、耐震等級1の1.5倍の力に対して倒壊、崩壊等しない程度、また損傷を生じない程度とされています。耐震等級3は2024年2月現在で最も高い耐震等級です。災害時復興拠点となる消防署や警察署は耐震等級3のレベルを満たしている場合が多いです。
参考元:国土交通省「新築住宅の住宅性能表示制度ガイド」
参考元:国土交通省「新築住宅の住宅性能表示制度ガイド」
マイホームの耐震等級はどのように決められる?
では、耐震等級とはどのように決められるものなのでしょうか。耐震等級はすべての住宅に必要とされているものではなく、任意で検査を受けて取得するものです。
耐震等級1は建築基準法を満たしている住宅、となるので特別な検査は必要ありません。耐震等級2以上では、住宅性能評価書の申請、検査、交付が必要になります。耐震性を導き出す性能表示計算では、壁量計算や、壁のバランス、水平床や屋根の倍率確認、床倍率による接合部の倍率などが考慮されます。
耐震等級1は建築基準法を満たしている住宅、となるので特別な検査は必要ありません。耐震等級2以上では、住宅性能評価書の申請、検査、交付が必要になります。耐震性を導き出す性能表示計算では、壁量計算や、壁のバランス、水平床や屋根の倍率確認、床倍率による接合部の倍率などが考慮されます。
耐震等級が高いとどんなメリットがある?
耐震等級が高いと、地震に強い家になるだけではなく、さまざまなメリットがあります。地震保険の割引があったり、フラット35Sで金利の優遇措置が受けられたり、国が定める長期優良住宅に求められる性能をおおむね満たすことができます。地震保険は耐震等級3の家であれば、割引率は50%になります。長期にわたって継続的に契約するものなので、50%の割引の恩恵は大きいといえるでしょう。また、長期優良住宅と認定されれば、住宅ローン等の金利が下がる場合や、税の特例措置や、国の補助金を受けられる場合もあります。
>>神戸市で受けられる住宅関連の補助金制度についてはこちら
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耐震工法について
住宅の地震対策としては、耐震工法の他に、免震、制震があります。免震は建物と地盤の間に免震装置を設置して揺れを逃がす工法。制震は建物内部に制震装置を取り付け、揺れを吸収する工法です。この中で耐震工法とは、住宅の地震対策の基本として多く採用されているものです。地震の揺れに耐えるため、耐力壁という構造用合板や筋交いを入れた高い強度の壁を使い、接合部も金具で補強します。
木造住宅の耐震工法は主に2種類あります。ひとつが木造軸組構造と呼ばれるもので、もうひとつが木造枠組壁構造です。木造軸組構造は、柱や梁で建物の骨格を作った後に壁や床を取り付ける構造です。木造軸組構造は、木材の加工の自由度が高く、採用しているハウスメーカーや工務店が多い構造です。
もうひとつの木造枠組壁構造はフレーム上の枠に構造用面材を接合し、壁と屋根、天井を一体化させ、面で建物を支える構造です。耐震性を確保しやすい反面、コストも高くなる傾向にあります。ハウスメーカーや工務店によって、取り扱っている工法は異なります。気になる場合は、どのような工法でどのような耐震を施しているか、確認してみましょう。
※※リンク未設定※※
>>神戸市の注文住宅に必要な耐震性能とは?詳しくはこちら
木造住宅の耐震工法は主に2種類あります。ひとつが木造軸組構造と呼ばれるもので、もうひとつが木造枠組壁構造です。木造軸組構造は、柱や梁で建物の骨格を作った後に壁や床を取り付ける構造です。木造軸組構造は、木材の加工の自由度が高く、採用しているハウスメーカーや工務店が多い構造です。
もうひとつの木造枠組壁構造はフレーム上の枠に構造用面材を接合し、壁と屋根、天井を一体化させ、面で建物を支える構造です。耐震性を確保しやすい反面、コストも高くなる傾向にあります。ハウスメーカーや工務店によって、取り扱っている工法は異なります。気になる場合は、どのような工法でどのような耐震を施しているか、確認してみましょう。
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神戸市で家づくりをする際のポイント
ここからは、神戸市で家づくりをする際に気をつけたいポイントをご紹介します。神戸市の気候の特徴や過去の災害などを解説します。
神戸市の気候
神戸市は瀬戸内海型の気候に区分される地域です。六甲山系の南側では比較的温暖な気候ですが、北側は海抜高度のためやや寒冷な気候といえるでしょう。また六甲山地は低気圧や前線の影響で上昇気流が発生しやすく、豪雨が起きる原因となることもあります。
気象庁のデータによると、1991年から2020年までの30年間で1月の平均気温は6.2℃、8月の平均気温は28.6℃です。海風の影響を受け、夏でも京都や大阪に比べると猛暑日が少なく、冬も暖かく雪の日は少ない神戸市ですが、エアコン効率をよくするために高断熱・高気密の家にすると省エネにつながるでしょう。
参考元:神戸市「神戸市の概要」
参考元:気象庁「神戸(兵庫県)平年値(年・月ごとの値)主な要素)
参考元:環境省「「省エネ住宅」とはどんな住宅?~ポイントは「高断熱・高気密」と「日射遮へい」~」
気象庁のデータによると、1991年から2020年までの30年間で1月の平均気温は6.2℃、8月の平均気温は28.6℃です。海風の影響を受け、夏でも京都や大阪に比べると猛暑日が少なく、冬も暖かく雪の日は少ない神戸市ですが、エアコン効率をよくするために高断熱・高気密の家にすると省エネにつながるでしょう。
参考元:神戸市「神戸市の概要」
参考元:気象庁「神戸(兵庫県)平年値(年・月ごとの値)主な要素)
参考元:環境省「「省エネ住宅」とはどんな住宅?~ポイントは「高断熱・高気密」と「日射遮へい」~」
神戸市の過去の災害情報
神戸市は1995年1月に阪神・淡路大震災の被害に遭っています。淡路島北部を震源としたこの地震は、マグニチュード7.3の規模の直下型地震でした。当時観測史上最大の震度7を記録し、多くの被害をもたらしました。神戸市での死亡者数は4,571名、家屋被害は全壊、半壊含め122,566棟に上りました。このような胸が痛くなる事例を少しでも減らせるように、家づくりでは耐震性を高めることが重要です。
また神戸市では過去に1938年、1961年、1967年と3回の大規模な水害に見舞われ、昭和の3大水害と呼ばれています。その後河川の改修等が進められましたが、近年も1998年、1999年の台風や梅雨前線による集中豪雨が原因で湊川の浸水被害が起きています。2008年には突発的な集中豪雨によって都賀川で増水事故が発生しました。家づくりの際は洪水ハザードマップなどを確認し、安全対策に努めましょう。
参考元:神戸市「神戸の近現代史 1995年(平成7年1月17日)阪神・淡路大震災」
>>神戸市の水害リスクは?ハザードマップ情報など詳しくはこちら
また神戸市では過去に1938年、1961年、1967年と3回の大規模な水害に見舞われ、昭和の3大水害と呼ばれています。その後河川の改修等が進められましたが、近年も1998年、1999年の台風や梅雨前線による集中豪雨が原因で湊川の浸水被害が起きています。2008年には突発的な集中豪雨によって都賀川で増水事故が発生しました。家づくりの際は洪水ハザードマップなどを確認し、安全対策に努めましょう。
参考元:神戸市「神戸の近現代史 1995年(平成7年1月17日)阪神・淡路大震災」
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神戸市の災害リスク
神戸市は南海トラフ地震の被害を受けると想定されている場所です。駿河湾から日向灘沖にあるプレートの境界域を震源とする南海トラフ地震は、100年~150年のサイクルで地震を引き起こしてきました。
神戸市では1000年に一度といわれる巨大津波に対する対策を2023年に完了し、津波に対する被害の軽減に努めています。また神戸市が発表している「南海トラフ地震・津波に備えるための10のポイント」によると、神戸市内の最大震度は震度5強から震度6強と想定されています。家づくりの際も耐震が重要なポイントとなるでしょう。
参考元:神戸市「南海トラフ巨大地震・津波への備え」
参考元:神戸市「南海トラフ地震・津波に備えるための10のポイント」
神戸市では1000年に一度といわれる巨大津波に対する対策を2023年に完了し、津波に対する被害の軽減に努めています。また神戸市が発表している「南海トラフ地震・津波に備えるための10のポイント」によると、神戸市内の最大震度は震度5強から震度6強と想定されています。家づくりの際も耐震が重要なポイントとなるでしょう。
参考元:神戸市「南海トラフ巨大地震・津波への備え」
参考元:神戸市「南海トラフ地震・津波に備えるための10のポイント」
神戸市で耐震等級3の家づくりをするならR+house垂水にお任せください
神戸市の家づくりでは耐震性を高めた住宅がおすすめです。R+house垂水では耐震等級3を標準仕様として、建築家がデザインした高断熱・高気密の注文住宅を手の届く価格で提供しています。土地の特性に合わせた、お客様の好みのデザインや住まいなら、建築家と家づくりができる、R+hous垂水にお任せください。家づくり勉強会や個別相談会なども行っていますので、神戸市で注文住宅をご検討されている方はお気軽にお問い合わせください。